どうも、Joy@そろ勉です。
先日、本を持たずに家を出てしまい、移動中に読もうと思いフラッと入った書店で手に取って購入し、そのまま一気読みした本を紹介します。『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』の著者・齋藤正明さんの『「自己啓発」は私を啓発しない』です。
齋藤正明さんはどんな人?
齋藤正明さんの処女作の「マグロ船で学んだ」という強烈なタイトルの書籍は以前から気になっていたのですが、未読で、齋藤正明さんの著作を読んだのは本書が初めてです。
「マグロ船」と聞いたときには、
カイジかよ!?
と思わず突っ込みを入れたくなりましたが、「マグロ船で学んだ」ってのは、かなり興味深いフックですね。「生きて帰れるの?」ってくらい裏社会なイメージですから。
著者の齋藤正明さんは、いわゆるセミナー・自己啓発オタクで、セミナーや教材に600万円以上もつぎ込んだという猛者。Joyも負けないくらい、教材や書籍には投資していますので、お仲間(?)としてかなり興味を惹かれました。
ちなみに、「本気で自分が望む人生を生きたいなら600万くらい投資したら?それくらい当たり前じゃん?」というのが、Joyのスタンスです。笑
齋藤さんは、現在では、セミナー講師・講演家として起業されており、年間200本以上の講演をこなす超売れっ子セミナー講師です。著作も何作も出版されています。
齋藤さんの講演の動画です。かなり衝撃的です!!!
↓
泥沼の自己啓発セミナー体験
本書では、著者が、自己啓発セミナーや怪しげな高額教材にハマっていったきっかけから、講演家として活躍するようになるまでをテンポの良いストーリーとして描かれており、自己啓発好きなら、読み物としてもかなり楽しめる一冊です。泥沼の自己啓発セミナーにはまっていく下りは恐怖ですが。笑
いわゆるガチンコの「人格改造セミナー」のたぐいは、Joyは参加したことがないのですが、ちょっと怖いもの見たさもあり、体験価値を求めて参加してみたいなーっと思ってしまいました。(まあ、ジェームス・スキナーやアンソニー・ロビンスのセミナーも似たようなものかもしれませんが・・・。)
以前読んだ本で、本書の参考文献にも挙げられている『洗脳体験』(仁澤雅喜、島田裕巳・著)という人格改造セミナーの様子を克明に描いた傑作ルポがあるんですが、本書の前半は似たテイストです。
周りからの評価が一変する瞬間
本書で、なるほどーっと思ったのは、「本を出版したとたんに周りの反応が真逆になった」というエピソード。それまでは、どこにでもいる自己啓発マニアだった著者が、本を出版した途端に、周りに人からの評価が一変したそうです。
結局、大多数の人は、他人を事前情報からしか判断できないので、「ベストセラー作家」「年収億を稼いでいる」等の情報を知っているだけで、オーラを感じるものです。そして、そういった事前情報があるだけで、その人の発する言葉をメモを取って聞こうとするわけです。
2つの成功法則
自分がやりたいことをやることも良いのですが、「人から頼まれたことをやる方が、周囲から喜んでもらえる可能性が高い」というエピソードが書かれていました。
思うに、成功法則には大きく2つの方向性があります。
1.実現したい自ら設定して実現に向けて動く
2.周囲に期待されること、目の前のことに全力を注ぐ
この「2」の、周囲から頼まれたことを全力でやることで、次のステージが見えてくる、というのはよくあることで、特に日本人にはこちらの成功法則の方が向いている人が多いとも言われています。逆に「1」の目標志向型はアメリカ的と言われます。
さいごに:まとめ
本書は一見すると自己啓発に否定的な論調と受け取られるかもしれませんが、実は「正しく自己啓発をすれば人生は変えられる」というメッセージも含まれていると感じました。
そこで必要なのは、「学び取ってやる!」という主体的な意識と、与えられた情報を盲目的に信奉するのではなく、自分の頭で考える、ということだと思います。
「自己啓発」という単語に、何かしらの引っかかりを感じる人は一読してみると得られるものがあると思います。
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